今日を生きよう

時は刻々と刻まれています。
各人の人生も刻々と刻まれています。

仮に人生を八十年として、巡る季節を記憶に留める春夏秋冬は七十年。
体力的老いを引いて六十年。
変わらずやって来る四季の移ろいはたかだか六十度。
果たして何度やり過ごし、あと何度巡ってくるのでしょう。
考えれば、芽吹く春のはつらつさを、広がる夏雲の高揚感を、紅く染まる落ち着きの秋を、身も心もかじかむ冬の光景さへも愛おしくなってきます。

律儀にやって来る季節の中で、人が今立つ現在地は、紛れもなく自身が歩んできた人生の到達点なのです。

人生の刻み方は人それぞれ。
悔やもうと怒ろうと笑おうと、不平不満で後ろ向きに怠惰であろうと誠実に前向きであろうと、一日をどう過ごそうとも時は等しく確実に刻まれます。

無念にも先に逝く人が多くいるなかで、生かされている今を思えば大切なものが見えてきます。

だれの所為でもなく、現在地は個人による生き様の到達点。
大切なのは、未来の自分を創る今この時の自分自身ということ。
生き様如何で、かけがえのない人生は活かされた有意義なものともなり得るのです。

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