お役立ちコラム

デジタルな時代だからこそ 顔が見える距離

統計調査等(2010)によると、民間賃貸住宅の8割が個人経営、6割が高齢者オーナー、戸数20以下の小規模住宅が6割と言われる市場環境のなかで、例えば賃貸管理という面でいうと、大手の会社さんが十分に関われない部分があると思うのです。受託側から見るオーナーさんは、数多くのオーナーさんの内の一人。しかし、委託者(オーナーさん)から見ればいつだって対一人なわけです。身近に感じたいのになんとなく距離がある。担当者も頻繁に変わって大切にされていない感がある。

最近は、あらゆる場面で、ちょいと問い合わせするにしても音声ガイダンスによる対応が多くなってきました。無機質にたらい回し的に・・。効率化の行き着くところ、なんとなく埋まらない心の疎外感。そんな時、良き人による電話応対に接すれば、ほっとしてつい嬉しくなってしまいます。

身近に感じる

かれこれ二十年以上も前のこと。PC通販のはしりだったDellに初めて電話した時の、女性オペレーターの懇切丁寧でスピーディ、軽やかな対応に感動したことを鮮明に覚えています。これに限らず、電話口でのひとつの応対は、顔が見えないだけにちょっとした差は大きい。選択するもされるもの互いに対等。
弊社では賃貸管理にat home社の管理ソフトを利用しているのですが、操作で分からないことがあれば、サポートセンターに問い合わせします。するとオペレーターの人がとても親切丁寧に教えてくれます。そんなときも気づくのです「これだ!」と。適切なアドバイスと温もりを感じる対応の心地良さ。何事にも通じるものがあるのではないでしょうか。

病院もそうですね。かかりつけ医的存在。もっと言えば、診療所的な。
いつでも寄り添っている感じ。同時に、専門分野でなくとも相対的に気づけること。すなわち仕事の信頼はもちろんのこと、大切なのはそれを牽引する心の部分。

不変なるもの

顔が見える距離を理想とする、小さくとも人のぬくもりを感じる手づくり的仕事スタイルは、いかに時代が変遷しようとも、不変なる価値部分といえるでしょう。

相談Dr.Next