エッセー

愛しのMac

私が初めてコンピューターを購入したのは1991年の事。
まだ独立する前のサラーリーマンの身だった。

当時はワープロの全盛期の時。パソコンは出始めたばかりで、まだ国産ではNECの98が主流。98には文書ソフトの一太郎が初期インストールしてあった時代だった。

他方、そのころのパソコンは先進的なMacに注目が集まっていて、画像処理等、一歩先を行っていて、デザイン関係等の専門分野の人達に強く支持されていた。
98とMacは、さながらベータとVHSといった戦いでもあった。

しかし、まだまだ高価な代物だった。
当時それなりの処理をするMacを購入するとなると50万も80万もするといったものであった。
垢抜けたアメリカの匂いがするおしゃれなコンピューターがMacだった。

宣伝もカッコよく、専門雑誌もタレントを多用し、実際に芸能人の愛用者が多いのもマックだった。
たしか藤井フミヤもマックでプロはだしのグラフィック作品を作っていたようだ。

そんなまだまだ高嶺の花であるMacの会社アップルコンピューター社が、今度初めて普及のために低価格のコンピューターを売り出すというニュースが流れたのである。いわゆるパーソナルコンピュータというやつだ。

そうこうするうちにやがて、アップルはTVCM等で大々的に販売宣伝攻勢をかけてきた。

この宣伝がまた購入意欲を注がれるカッコいいものだった。

丁度その頃、私はいずれ仕事の上でも顧客管理など様々な業務をこなす上での絶対的な必要性を強く認識していた。
本来このような時代の変革期において出現する機械に敏感で新し物好きな私は、大金叩いてこのマシンの購入を決断した。

けれどいくら普及機といえども高かった。
本体24万位+ファイルメーカというデータベースソフト7万+プリンタ8万位。計40万弱だったように思う。

やがて愛しのマックは我が家へやって来た。
白黒9インチ画面 ハードディスクなしという、今では考えられないパソコンだった・・・

相談Dr.Next