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臼杵紀行~Part1

どこから、何を書こう。
想い出はたくさんあり過ぎて。

土・日と、一泊二日の旅は、久し振りに充実した、私にとってプレミアムな休暇となりました。

人口4万弱の小さな城下町、大分県臼杵市。
土曜日は曇天、日曜日は朝から小雨降る天気ながら、この町は、青空の下よりも、この様に、しっとりした陰りが合う町だと感じさせました。雨に濡れた石畳はとても情緒的であり、夕暮れもまた似合う。宿も人も町も、いつもながら、物よりはるかに価値ある、心に幸福感をもたらすもの。そのいっぱいの想い出を得た旅でした。
では、その旅をランダムに気ままに記してみることに。

朝から小雨模様の日曜日。宿に車を置かさせてもらい、町を散策。宿の御主人に、街中MAPにも旅ガイドにも載っていない情報も仕入れて、早目に街をぶらり。
通りから一本入った路地の角にその店はありました。
ひっそりと佇む、少々手を入れられた築齢の古い建物。その茶店の名は「クランク・イン」。

2002年、臼杵を舞台にした映画「なごり雪」が公開された後、当時も茶店の、廃れようとしていたこの建物を無くすには忍びないと、監督の大林宣彦さんが譲り受けられたのだそうです。
縁あって、当時より監督と付き合いのある方が管理を任されているとのこと。
Open準備中のマスターに快く招かれ店に入った私は、コーヒーを注文して、いかにも人柄の好さそうなそのマスターと、長々あれこれ話させていただくことができました。
何げに長椅子に腰を落とすと、「そこは、監督がいらっしゃるといつも座られる場所です。その隣には奥様が・・」

人気のない、風情ある静かな朝の城下町。そのとき私は、極上の空間のなかにいました。2010.11.01
臼杵紀行 Part~2

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